irAE逆引きマニュアル


いろいろながんで免疫チェックポイント阻害薬(ICI)が治療の中心になりつつあります。自己のリンパ球の免疫力を高めてがん細胞を攻撃させる免疫療法の一種ですが、免疫力が強くなりすぎることで起こる免疫関連の副作用(irAE)が時に問題になります。

 ICI治療されている患者が救急外来や開業医の先生の外来を受診された時を想定して、症状から病態を推定する「逆引き」のマニュアルを作成しましたので、参考にしていただけると幸いです。

 

2021.2.26

irAE逆引きマニュアルが日本肺癌学会61巻1号に掲載されました。

http://journal.kyorin.co.jp/journal/haigan/detail_j.php?-DB=haigan&record_id=061010017&-action=browse

 

 

【最新】今後使用される場合は、こちらのirAE逆引きマニュアルver4.2をご使用ください。「つたわる君」も紹介しています(2024.1.10)。

https://drive.google.com/file/d/1ixk7HDv89DfMYIZCmf9WCw8yIcGMuI3A


irAEを1枚にまとめると上図のようになりますが、覚えるのは大変です。

 

irAE逆引きマニュアルはirAEの症状として、発熱、吐き気、意識レベル低下、だるさ、呼吸困難、腹痛、頭痛、手足の脱力の8つを主な症状としました。

これらの主訴を訴えて救急外来を受診したICI投与患者に効率的な問診を行い、疑い病名を短時間で判断して適切な検査、治療(通常のirAEマニュアル)につなげるというコンセプトです。


2019.12.15改訂:irAE病名の順番を見直しました(ver2.2)。

2020.3.4改訂:結核、硬化性胆管炎、血球貪食症候群、無顆粒球症を追加しました(ver2.3)。

2020.7.26改訂:COVID-19を鑑別に入れました(ver3.0)。

2020.12.13改訂:患者さんも使用できるように、わかりやすい表現にしました(ver4.0)。

2023.7.7改訂:COVID-19が5類になったため鑑別から外しました(ver4.1)。

2024.1.10改訂:CRS(サイトカイン放出症候群)を追加しました(ver4.2)。


2019.12.15改訂:irAE病名の順番を見直しました(ver2.2)。

2020.3.4改訂:硬化性胆管炎を追加しました(ver2.3)。

2020.7.26改訂:COVID-19を鑑別に入れました(ver3.0)。

2020.12.13改訂:患者さんも使用できるように、わかりやすい表現にしました(ver4.0)。

2023.7.7改訂:COVID-19が5類になったため鑑別から外しました(ver4.1)。

2024.1.10改訂:CRS(サイトカイン放出症候群)を追加しました(ver4.2)。


2018.11.5改訂:甲状腺機能低下症を追加しました。

2019.12.15改訂:irAE病名の順番を見直しました(ver2.2)。

2020.3.4改訂:硬化性胆管炎、下垂体障害、結核、血球貪食症候群を追加しました(ver2.3)。

2020.7.26改訂:COVID-19を鑑別に入れました(ver3.0)。

2020.12.13改訂:患者さんも使用できるように、わかりやすい表現にしました(ver4.0)。

2023.7.7改訂:COVID-19が5類になったため鑑別から外しました(ver4.1)。

2024.1.10改訂:CRS(サイトカイン放出症候群)を追加しました(ver4.2)。


2020.7.26改訂:COVID-19を鑑別に入れました(ver3.0)

2020.12.13改訂:患者さんも使用できるように、わかりやすい表現にしました(ver4.0)。

2023.7.7改訂:COVID-19が5類になったため鑑別から外しました(ver4.1)。


2019.1.1 改訂:重症筋無力症の症状に複視を追加しました(Ver2.1)。

2020.7.26改訂:COVID-19を鑑別に入れました(ver3.0)。

2020.12.13改訂:患者さんも使用できるように、わかりやすい表現にしました(ver4.0)。

2023.7.7改訂:COVID-19が5類になったため鑑別から外しました(ver4.1)。

2024.1.10改訂:CRS(サイトカイン放出症候群)を追加しました(ver4.2)。


2019.12.15改訂:irAE病名の順番を見直しました(ver2.2)。

2020.7.26改訂:COVID-19を鑑別に入れました(ver3.0)。

2020.12.13改訂:患者さんも使用できるように、わかりやすい表現にしました(ver4.0)。

2023.7.7改訂:COVID-19が5類になったため鑑別から外しました(ver4.1)。


2019.12.15改訂:irAE病名の順番を見直しました(ver2.2)。

2020.7.26改訂:COVID-19を鑑別に入れました(ver3.0)。

2020.12.13改訂:患者さんも使用できるように、わかりやすい表現にしました(ver4.0)。

2023.7.7改訂:COVID-19が5類になったため鑑別から外しました(ver4.1)。

2024.1.10改訂:CRS(サイトカイン放出症候群)を追加しました(ver4.2)。


2018.11.5改訂:甲状腺機能低下症を追加しました(ver1.1)。

2019.1.1改訂:重症筋無力症の症状に複視を追加しました(ver2.1)。

2019.12.15改訂:irAE病名の順番を見直しました(ver2.2)。

2020.12.13改訂:患者さんも使用できるように、わかりやすい表現にしました(ver4.0)。

2023.7.7改訂:COVID-19が5類になったため鑑別から外しました(ver4.1)。

2024.1.10改訂:CRS(サイトカイン放出症候群)を追加しました(ver4.2)。






irAE逆引きマニュアルありのイメージ

 

腹痛:逆引きマニュアルがあるとき

 

呼吸困難:逆引きマニュアルがあるとき

 

意識レベル低下:逆引きマニュアルがあるとき


上記内容は2018.9.21(金)にMSD/大鵬薬品共催のインターネット講演会で全国2200名以上の先生方にご視聴いただきました。ICIの適応がん腫が増えるにつれ、呼吸器以外のがんでも使用が増加しています研修医に限らず、非専門の先生方、開業医の先生方の所をirAE症状で受診される可能性も増えるため、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

また、看護師や薬剤師の方にも参照していただけると幸いです。

2018.9.12 上記マニュアルは下記リンクから一括してpdf形式でダウンロード可能です(ver1.0)。

https://drive.google.com/open?id=1IcLk6RHrhWW7N98MPvg0KsnR-Vuwzgk6

2019.1.1「セカンドキーワード」を青色で表示し、さらに時短を図りました(ver2.0)。

重症筋無力症の症状に「複視」を追加しました(ver2.1)。

https://drive.google.com/open?id=16ivXsJxp1FgIr281OQTWOEwHNYRieStj

2019.12.15 irAE病名の順番を見直しました(ver2.2)。

https://drive.google.com/open?id=1Vi0-lJ0Whs3Wqsr-GGygBeIXQjqaHluR

2020.3.4 硬化性胆管炎、結核、血球貪食症候群、無顆粒球症を追加しました(ver2.3)。

https://drive.google.com/open?id=18-eISWXhnbLIkGzvitPXXdc3pxo8kMWo

2020.7.26 COVID-19を鑑別に入れました(ver.3.0)。

https://drive.google.com/file/d/11fLqv06wbjo2TSMiTXuk7hX11OUNos9x

2020.12.13 患者向けのわかりやすい用語を採用しも見直しました(ver4.0)。

https://drive.google.com/file/d/1fOddJo9Lxh749U7DwvVysUBHqn6EHEgV

2023.7.7 COVID-19が5類になったため鑑別から外しました。また「つたわる君」を掲載しました(ver4.1)。

https://drive.google.com/file/d/1Ny-xxVABNQatOMJBZkFAYUMoFusE4fkI

2024.1.10 CRS(サイトカイン放出症候群)を追加しました(ver4.2)。

https://drive.google.com/file/d/1ixk7HDv89DfMYIZCmf9WCw8yIcGMuI3A


広がるirAE逆引きマニュアル

【講演会】

2018年5月 滋賀県米原市

2018年7月 滋賀県長浜市

2018年9月 滋賀県長浜市(全国インターネット講演会)

2018年11月 滋賀県米原市

2018年11月 東京都(日本肺癌学会学術講演会)

2018年11月 奈良県(近畿大学医学部奈良病院)

2018年12月 大阪府(市立東大阪医療センター)

2018年12月 京都市(京滋インターネット講演会)

2019年2月 大阪市(日本肺癌学会関西支部会)

2019年3月 滋賀県米原市

2019年3月 東京都(東京ドームホテル)

2019年4月 東京都(日本呼吸器学会学術講演会)

2019年4月 岐阜県(大垣市民病院)

2019年5月 兵庫県(加古川中央市民病院)

2019年5月 大阪市(関西インターネット講演会)

2019年5月 埼玉県(三郷中央総合病院)

2019年5月 兵庫県(宝塚市立病院)

2019年6月 横浜市(横浜労災病院)

2019年6月 滋賀県大津市

2019年6月 佐賀県(佐賀県医療センター好生館)

2019年6月 札幌市(手稲渓仁会病院)

2019年7月 福岡県(福岡大学)

2019年8月 東京都(日本医科大学)

2019年9月 大阪市(大阪市立大学)

2019年9月 滋賀県米原市

2019年9月 名古屋市(藤田医科大学)

2019年9月 埼玉県(上尾中央総合病院)

2019年10月 埼玉県(戸田中央総合病院)

2019年10月 大阪府(関西医科大学)

2019年11月 岐阜県(岐阜県立多治見病院)

2019年11月 滋賀県長浜市(web講演会)

2019年11月 東京都(東京共済病院)

2019年11月 名古屋市(岐阜/愛知県 肺癌チーム医療ワークショップ)

2019年12月 秋田県(秋田市)

2019年12月 大阪市(第60回日本肺癌学会)

2019年12月 大阪市(大阪赤十字病院)

2019年12月 大阪市(婦人科がん講演会)

2020年1月 滋賀県(大津赤十字病院)

2020年1月 大阪市(大阪国際がんセンター)

2020年2月 岐阜県(大垣市民病院)

2020年3月 滋賀県長浜市(全国インターネット講演会)

2020年7月 京都府(web講演会)

2020年7月 滋賀県長浜市(全国インターネット講演会)

2020年9月 静岡県(静岡がんセンター)

2020年9月 東京都(乳がんweb講演会)

2020年10月 京都市(医療マネジメント学会)

2020年11月 岡山県(日本肺癌学会学術講演会)

2020年11月 神戸市(神戸低侵襲がん医療センター)

2021年2月 東京都(多摩総合医療センター)

2021年2月 日本がん看護学会

2021年3月 東京都(昭和大学)

2021年4月 福井県(福井赤十字病院)

2021年4月 神奈川県(藤沢市民病院)

2021年5月 千葉県(君津中央病院)

2021年7月 大阪府(近畿中央呼吸器センター)

2021年10月 三重県(伊勢赤十字病院、鈴鹿中央病院、三重県立医療センター)

2021年11月 札幌市(勤医協中央病院)

2021年11月 高松市(日本ケア・リハビリテーション学会教育講演)

2021年11月 京都市(日本乳癌検診学会イブニングセミナー)

2021年11月 横浜市(日本肺癌学会学術集会)

2021年12月 広島市(広島大学)

2022年2月 愛知県(公立陶生病院)

2022年2月 長野県(中信がん薬薬連携WEB勉強会)

2022年2月 滋賀県長浜市(全国インターネット講演会)

2022年5月 広島県(福山市)

2022年5月 大分県(大分県立病院)

2022年7月 滋賀県

2022年9月 山口県(山口宇部医療センター、山口大学病院)

2022年10月 岐阜県(中部国際医療センター)

2022年11月 大阪府守口市(関西医科大学)

2022年11月 松江市(松江市立病院)

2022年12月 四日市市(四日市市立病院)

2022年12月 彦根市(彦根市立病院)

2023年2月 鳥取県(鳥取大学)

2023年3月 滋賀県

2023年4月 大阪府(大阪急性期総合医療センター)

2023年5月 京都市(京都医療センター、大津赤十字病院)

2023年7月 奈良県(奈良県立医大、大和高田市立病院)

2023年7月 大阪府(大阪医科薬科大学、高槻病院)

2023年8月 島根県(松江赤十字病院、島根大学)

2023年9月 愛知県(豊田厚生病院、トヨタ記念病院)

2023年9月 兵庫県(兵庫県立がんセンター、神戸大学医学部附属病院、神戸中央市民病院)

2023年9月 群馬県(前橋赤十字病院)

2023年10月 大阪府(箕面市立病院)

2023年11月 千葉県千葉市(日本肺癌学会)

2023年11月 青森県(青森県立中央病院、弘前大学)

2023年11月 愛知県名古屋市(日本病院薬剤師会東海ブロック・日本薬学会東海支部)

2023年11月 秋田県秋田市(秋田厚生医療センター、大曲厚生医療センター)

2023年11月 千葉県千葉市(千葉大学、新松戸中央総合病院、国立がん研究センター東病院)

2023年12月 山形県山形市(山形県立中央病院、山形県立新庄病院)

2023年12月 兵庫県病院薬剤師会(市立伊丹病院、多可赤十字病院、近畿中央病院、神戸市立中央市民病院、らくらくファーマシー、阪神調剤薬局伊丹店)

2023年12月 熊本県(熊本労災病院、国保水俣市立総合医療センター)

 

【使用(検討)医療従事者所属施設】---把握分のみ

【北海道】北海道(北海道医療センター、KKR札幌医療センター、勤医協中央病院、北海道がんセンター 

【東北地方】青森県(青森県立中央病院、弘前大学) 岩手県(岩手医大) 宮城県(宮城県立がんセンター、日本調剤薬局宮城野原薬局、仙台厚生病院) 秋田県(秋田大学病院、市立秋田総合病院、秋田厚生医療センター、大曲厚生医療センター) 山形県(三友堂病院、山形県立中央病院、山形県立新庄病院) 福島県(福島赤十字病院、星総合病院)

【関東地方】茨城県(土浦協同病院) 栃木県(足利赤十字病院) 群馬県(公立富岡総合病院) 埼玉県(三郷中央総合病院、上尾中央総合病院、埼玉県立がんセンター、戸田中央総合病院、埼玉協同病院、越谷市立病院、プラーナクリニック) 千葉県(船橋市立医療センター、千葉大学、新松戸中央総合病院) 東京都(東京臨海病院、東京北医療センター、東京大学医学部附属病院、森山記念病院、日本医科大学病院附属病院、都立駒込病院、東京共済病院、杏林大学医学部附属病院、東海大学医学部付属八王子病院、武蔵野赤十字病院、複十字病院、アイン薬局板橋店、町田市民病院、日本赤十字社医療センター、多摩総合医療センター、公立昭和病院、昭和大学附属病院、がん研究会有明病院、青梅市立総合病院、国立がん研究センター東病院 神奈川県(横浜労災病院、横浜市立大学附属病院、藤沢市民病院)

【甲信越地方】山梨県(大月市立中央病院) 潟県(済生会新潟病院) 長野県(信州大学医学部附属病院、長野市民病院、長野県立信州医療センター、県立木曽病院)

【北陸地方】富山県(厚生連高岡病院) 石川県(金沢医科大学、金沢大学医学部附属病院、金沢市立病院) 福井県(福井大学医学部附属病院、福井赤十字病院、福井県済生会病院)

【東海地方】岐阜県(大垣市民病院、羽島市民病院、岐阜市民病院、岐阜県立多治見病院、市立恵那病院、中部国際医療センター) 愛知県(藤田医科大学、愛知県がんセンター、安城厚生病院、公立陶生病院、春日井市民病院、名古屋市立大学病院、名古屋医療センター、豊田厚生病院、トヨタ記念病院) 静岡県(静岡がんセンター、静岡県立総合病院、静岡市立清水病院 三重県(松阪市民病院、伊勢赤十字病院、鈴鹿中央病院、三重県立医療センター

【近畿地方】滋賀県(市立長浜病院、長浜赤十字病院、彦根市立病院、滋賀医科大学附属病院、公立甲賀病院、大津市民病院、淡海医療センター、大津赤十字病院、東近江総合医療センター、滋賀県立総合病院 京都府(京都大学医学部附属病院、南京都病院、洛和会音羽病院、京都医療センター、京都府立医科大学) 大阪府(東大阪総合医療センター、済生会中津病院、大阪労災病院、大阪府立急性期医療センター、大阪市立大学医学部附属病院、近畿大学医学部附属病院、関西医科大学附属病院、関西医科大学総合医療センター、関西医科大学香里病院、松下記念病院、大阪赤十字病院、大阪南医療センター、大阪医科薬科大学、大阪国際がんセンター八尾市立病院、八尾徳洲会総合病院、箕面市立病院、近畿中央呼吸器センター、大阪刀根山医療センター、高槻病院、市立岸和田市民病院、市立貝塚病院、岸和田徳洲会病院) 兵庫県(加古川中央市民病院、宝塚市立病院、兵庫医科大学附属病院、神戸大学医学部附属病院、神戸中央市民病院、神戸低侵襲がん医療センター、甲南医療センター、市立伊丹病院、多可赤十字病院、近畿中央病院、らくらくファーマシー、阪神調剤薬局伊丹店) 奈良県(近畿大学医学部奈良病院、天理よろづ相談所病院、奈良県総合医療センター、奈良県立医大、大和高田市立病院) 和歌山県(和歌山県立医科大学)

【中国地方】鳥取県(米子博愛病院) 島根県(島根大学病院、松江市立病院、松江赤十字病院) 岡山県(倉敷中央病院) 広島県(広島大学病院) 山口県(山口赤十字病院、山口宇部医療センター、下関市立病院、山口大学病院) 

【四国地方】徳島県 香川県(KKR高松病院、高松赤十字病院) 愛媛県 高知県 

【九州地方】福岡県(福岡大学病院、飯塚病院、福岡大学筑紫病院、久留米大学病院、小倉医療センター) 佐賀県(佐賀県医療センター好生館、佐賀大学病院) 長崎県(長崎大学病院) 熊本県(熊本労災病院、国保水俣市立総合医療センター) 大分県(大分県立病院、大分赤十字病院) 宮崎県(宮崎善仁会病院) 鹿児島県(今給黎総合病院、相良病院) 沖縄県(浦添総合病院)

 

irAE逆引きマニュアルの使用はご自由にしていただいてOKですが、使用する旨をご連絡いただけるとありがたいです

講演・執筆の依頼も含めて下記メールから。

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