インフルエンザの種類


今回は、インフルエンザの種類についてです。

 

臨床的に問題になるインフルエンザはA型、B型です(C型もありますがほとんど問題になりません)。

 

A型は他と比べ症状が激しい型で、ウイルスの変異が起こりやすく、

 

ワクチンの予測がたてにくいタイプです。

 

さらにH1N1, H3N2などと分類されます。

 

HはHA(ヘマグルチニン)、NはNA(ノイラミニダーゼ)の略でそれぞれ16種類、9種類あります。

 

HAとNAの組み合わせで性質が異なり、ワクチンも効きが違います。

 

毎年少しずつ型が変わるので、ワクチンも毎年打つ必要があります。

 

ワクチンはその次のシーズンに流行しそうなタイプを予測して生産されるので、

 

予測があたればワクチンの効果は高いし、はずれれば効果は低いことになります。

 

HA、NAの代表的な組み合わせとして

 

H1N1: スペイン風邪や2009年の新型インフルエンザがこれにあたります。ワクチンのターゲットです。

 

H3N2:A香港型として知られています。ワクチンのターゲットです。

 

H5N1:高病原性トリインフルエンザがこれにあたります。

 

 

B型は流行の規模は小さいが、世界的・地域的な流行を毎年繰り返すとされます。

 

B型はA型ほどHAやNAの多様性が多くなく、ワクチンの効果が期待できます。

 

A型に比べて下痢、腹痛などの消化器症状が多いとされます。