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咳喘息(cough variant asthma: CVA)は、
喘鳴や呼吸困難を伴わない、慢性の咳だけが唯一の症状の喘息です。
呼吸機能はほぼ正常、
気道過敏性は軽度亢進、
気管支拡張薬が有効です。
日本において慢性咳嗽の中で最も多い原因です。
咳喘息の治療は基本的に喘息の治療と同じです。
①軽症の場合、中用量の吸入ステロイド(ICS)単剤で治療。
②中等症以上の場合、中~高用量のICSを中心に、必要に応じて長時間作用性β2刺激薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬などを併用。
難治例では抗メディエーター薬(抗トロンボキサン薬など)が著効することがあります(ブロニカ🄬、ベガ🄬、ドメナン🄬、オザグレル🄬など)。
経過中に、成人で30-40%、小児ではさらに高頻度に喘鳴が出現し、典型的な喘息に移行するとされます。